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不育症とは

妊娠するものの2回以上の流産、死産を繰り返し、結果的に子供を持てない場合を、『不育症』と定義されています。(厚生労働省不育症研究班より)

ただし、流産の原因は赤ちゃん(主には特発性に起こる染色体異常)である場合も多いことが色々な検査(着床前診断、流産絨毛検査、出生前検査など)でわかっており、女性の年齢が上がるほどその可能性は高くなります。 (1回の妊娠が流産となる可能性は30代女性で20-30%、40代では40%以上となります)

『不育症検査』とは、偶然に起こる赤ちゃんの染色体異常による流産とは別に、『お母さんやお父さんになる方に流産しやすい体質がないかを調べる検査』です。

 

不育症の検査と治療について

以下のグラフは厚生労働省不育症研究班が集計したデータです。

不育症の原因になっていると考えられる項目(リスク因子)について検査を行います。

 

① 子宮形態異常

生まれつき子宮の赤ちゃんを育てるお部屋が小さい方がおられ、流産しやすい原因となることもあります。

治す方法は手術しかありませんが、手術を行わなくても無事出産されている方もおられますし、手術することにより子宮の中が癒着し妊娠しにくくなる可能性も考えなければなりません。

子宮形態異常は子供に遺伝する事はなく、エコー検査、子宮卵管造影検査、子宮鏡検査にて調べられます。

 

② 甲状腺機能異常

甲状腺とは喉の辺りにある約4㎝の蝶のような形をした臓器です。

甲状腺からつくられるホルモンは新陳代謝の調節などに重要な働きをしており、異常があると流産をしやすくなることがわかっています。

当院では甲状腺ホルモンを血液検査にて測定し、異常が認められた方には専門施設をご紹介し、甲状腺ホルモンを正常化しながら次の妊娠へチャレンジできるよう準備を整えます。

 

③ 夫婦染色体異常

カップルのどちらかに生まれつき染色体異常があると、流産しやすい原因となることがあります。

流産回数は一般のカップルより多いですが、出産できる可能性も十分あります。

 

④ 抗リン脂質抗体、第XII因子、プロテインS、プロテインC

抗リン脂質抗体、第XII因子、プロテインS、プロテインCは血液の固まりやすさに関係する物質です

妊娠してから胎盤をつくる血管に血栓(血のかたまり)ができると血流が悪くなり、流産の原因になります。

これらの項目に異常がある方には、低用量アスピリンという内服薬やヘパリンという血液が固まりにくくなる注射を妊娠後に行うことにより、血栓ができにくくなり、流産が防げる可能性が高いことがわかっています。

 

Tender Loving Care

不育症治療のひとつに『テンダー・ラビング・ケア(Tender Loving Care):流死産の不安やストレスを軽減するために行われる心理的サポート』があります。

流産や死産は経験された方にとっては人生の中でも重大な出来事であり、次回妊娠への不安は検査や一般的な説明だけで軽減できるものばかりではありません。

回数やご年齢にかかわらず、不育症を心配される方は、お気軽にご相談ください。

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