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卵管とは

卵管内の構造とは?

卵管は子宮と繋がっており、上の画像のように子宮側から①間質部、②峡部、③膨大部、④采部に分けられ、子宮から卵管の先端に向かい徐々に太くなっています。

子宮と卵管の繋ぎ目の太さは約1mmと非常に細いため、炎症などで傷付くと卵子が上手く通り抜けられないなどの問題が起こります。

画像③番の膨大部までくると、その太さは約1cm程度に広がっています。

卵管の表面は卵管上皮で覆われており、ひだ状になっています。

画像④番の采部は卵管采ともいい、卵管の先端に繋がっているラッパのような形をした開口部分で、卵子が排出されると卵巣を覆い、卵子を卵管の中に吸い込みます。※この機能を「ピックアップ」と呼びます。

 

卵管の役目は?

卵管の役目は、主に5つあります。

  1. 卵巣から排出された卵子をピックアップし卵管へ取り込むこと(卵管采)
  2. 膣から遊走してきた精子を受け入れること、
  3. 卵子と精子を受精させること(膨大部)
  4. 受精卵を育てること
  5. 受精卵を無事に子宮へ運ぶこと

排卵日になると、卵巣から卵子が排出され、卵子は卵管を移動しながら子宮のほうへむかっていきます。膨大部で卵巣から排出された卵子と膣から侵入してきた精子が出会い、受精し、受精卵が誕生すると、今度は受精卵が子宮の方向へ移動し、子宮内膜に着床します。

 

 

なぜ卵管は詰まったり細くなったりするの?

原因の多くは、卵管内で起こった炎症だと考えられています。

具体的には、子宮内膜症、骨盤腹膜炎、卵管留水腫、虫垂炎、開腹手術、クラジジアや淋病などの性感染症による卵管炎、などがあげられています。

ただし、炎症の原因がはっきりわからない方も多くおられます。

 

卵管に異常があった場合の症状は?

卵管閉塞(狭窄)のほとんどが無症状です。

そのため、多くの方が不妊症の相談のために婦人科あるいは産婦人科を受診した際に、検査によってはじめて発見される場合が多いです。

 

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