妊娠するってどういうこと?
『卵(卵子)のもと』の話
卵巣は左右に一つずつありますが、この中には卵のもとが詰まっています。
『卵のもと』はそのままでは卵子にならないので、月経のころにホルモンによって卵子へと成長します。
一度に20個程度が卵(卵子)になろうとしますが、その中で一番大きく育ったものだけが卵子として卵巣から飛び出して きて、残りは消滅してしまいます。
この成長した卵子が卵巣から飛び出すことを排卵と言います。
年齢と『卵のもと』の話
この『卵のもと』は、生まれた時は4万個くらいありますが、年齢とともに数が減っていき、思春期の頃には1万6千個、30歳では数千個に減ると言われています。
全てが卵(卵子)になれる訳ではないため、卵子として排卵されるのは400個程度だと言われています。
卵を育てるホルモンの話
『卵のもと』を成長させるには二つのホルモンが重要になります。
FSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)です。
この二つのホルモンの働きによって、『卵のもと』は成長して立派な卵(卵子)になります。
飛び出した卵(卵子)の話
排卵によって卵巣を飛び出した卵(卵子)はラッパのように広がった、卵管の端(ラッパ管)から卵の通り道である卵管へ飛び出します。
精子の話
排卵が近づくと、精子が反対側の入り口から卵管の中まで入って来られるようになります。
ただし、精子に元気がないとなかなか中まで入ることができません。
受精の話
充分に育った卵(卵子)と元気いっぱいの精子が通り道(卵管)で出会うことを受精と言います。
卵(卵子)が育っていなかったり、精子に元気がなかったり、通り道(卵管)が細くて通り抜けられないとなかなか受精ができません。
受精した後は
受精した卵(卵子)は分割を繰り返しながら赤ちゃんの部屋(子宮)に移動して、壁にくっつき(着床)落ち着きます。
そのまま約10か月かけて赤ちゃんへと成長します。