生理にお悩みの方へ
女性の社会進出、晩婚化がすすみ、女性のライフスタイルはここ10年でも大きく変わりました。
生理により引き起こされる女性の日常生活への影響、精神的な影響、学校生活の活動性への影響がもたらす諸問題は本人自身だけでなく、取り巻く社会全体、次世代の健康にも影響しうることは世界各国で報告されています。
月経困難症や子宮内膜症は健康保険でピルを処方できます
『月経困難症』とは、生理痛が強く、日常生活に支障をきたす場合をいい、初経を迎えて5年前後、高校・大学生活のころ『月経困難症』は増えてきます。
生理に伴い、強い腹痛や腰痛、食欲がなくなる、体がだるい…こんな症状が見られたら、月経困難症の場合があります。
月経困難症は、集中力を低下させたり、仕事や学業、運動など女性の社会生活に与える影響はとても大きく、日本医療政策機構(HGPI)による『働く女性の健康増進調査2018』によると、月経周期に伴う心身の変化による仕事のパフォーマンスは元気な状態の半分以下になると回答した人が約半数という結果でした。
辛い生理痛には『子宮内膜症』という病気が隠れている可能性があり、将来の不妊の原因となってしまうことがあります。
また、内閣府男女共同参画白書(平成30年度版)によると、生理痛は20代で60%以上、30代で50%以上が経験しており、体調不良、精神不安も35%以上の方が訴えられています。
女性の多くが月経による体調の不調を自覚しているにもかかわらず、明確な重症度の評価基準が存在しなかったことや、症状が生理周期に伴い改善することより疾患として認知されにくく、実際に婦人科受診されるまでに至る方はごくわずかとなっています。
月経困難症や子宮内膜症と診断された場合、健康保険を使ってピルを処方することが出来ます。
婦人科は自分には関係ないからと、つい我慢して乗り切ろうとしてしまいがちですが、怖がらずクリニックへ一度足を運んでみてください。
生理による日常生活の質の低下の改善や子宮筋腫、子宮内膜症などの悪化予防のためにピルなどの治療薬を用いて、おひとりおひとりの状況に合わせて治療方針をご提案していきます。
院長:松本由紀子(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・日本生殖医学会認定 生殖医療専門医)