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保険が使える不妊治療

2020年9月、不妊治療の保険適用を拡大するように検討が始まり、2022年4月から開始されています。

そもそも保険診療とはどういった制度なのか、確認してみましょう。

通常の医療だと、健康保険証を提示することで原則として3割が自己負担となり、例えば1万円分の薬を貰うために支払う金額は3000円で済みます。

この時のお薬代の1万円は国が決めた金額で、保険診療であれば日本中のどこでもらったとしても同じ薬ならば薬代は1万円で、支払いは3000円になります。

保険適用の医療とは、風邪や、すり傷の手当のような一時的なものから、高血圧や糖尿病といった長期の治療を必要とするもの、『ダヴィンチ』というロボットを使った手術など、さまざまな医療が健康保険の適用となっています。

日本の健康保険制度は非常に手厚く、全国のどこに住んでいても同じ治療が等しく受けられるといったもので、『お金がないからお腹が痛くても我慢しよう…』となって、取り返しのつかない状態にならないように国民全員が健康保険に加入しています。

でも、医師や看護師などの医療スタッフが何人もチームになって、数時間にもおよぶ手術をしようと思ったら、その費用はとても高額になってしまいます。

たとえ3割負担だとしてもためらってしまいますよね。

そこで、一定の金額以上になると3割ではなく1%の負担だけで済むように『高額療養費』という制度があります。

『お金がないから手術は見送ろう…』とか『高い薬をずっと飲み続けるのは金銭的に厳しいから、苦しくて辛いけど、薬は飲まないで我慢しないと…』とならないように工夫されています。

日本はケガや病気の際にためらいなく充分な治療を受けられる国なのです。

 

では、不妊治療はどうなのでしょう?

不妊治療や不妊検査にも健康保険が使えるものがあります。

例えば『子宮や卵巣に妊娠しにくい原因が無いか』調べる検査(エコー検査や子宮鏡検査)や、『精子と卵子が出会う、唯一の通り道である卵管が狭くなっていたり、通り抜けられなくなっていたりしていないか』を調べるレントゲン検査(卵管造影検査)は健康保険が使える検査になります。

『排卵がうまくできているか』『うまく妊娠を継続できるか』を調べる血液検査や、『クラミジア感染や細菌感染をおこしていないか』を確かめるおりものの検査にも健康保険が使えます。

お薬では『排卵しにくい人が排卵しやすくなる』お薬、妊娠のタイミングと体温は密接な関係があるため『基礎体温が安定しない人に飲んでもらう』お薬などがあります。

これらがきちんと効いているかを確認する定期的な検査(血液検査やエコー検査)にも健康保険が使えます。

さらに手術も健康保険の適用となります。

子宮鏡検査にて子宮内膜にポリープがみつかり、妊娠しにくい原因となっている場合に行う切除手術も保険適用です。

卵管をレントゲンで検査した結果、『狭くなっていたり』『通れなくなっていたり』していた場合『卵管を広げて通りやすくする手術』FT(卵管鏡下卵管形成術)は、健康保険が使え、高額療養費制度も使えます。

また、不妊治療を始める前に民間の生命保険会社で医療保険に加入していたら、健康保険が使える手術は多くの場合『手術給付金』の対象となりますので、ご自身の生命保険、会社の団体保険、共済保険などに確認されてみると良いでしょう。

保険が使える不妊治療

エコー検査 子宮鏡検査 血液検査 卵管造影検査 おりもの検査 排卵誘発のお薬 基礎体温を安定させるお薬 ポリープ切除手術 FT(卵管鏡下卵管形成術) 人工授精

2022年4月より不妊治療の保険適用拡充が始まり、体外受精や顕微授精といった高度な不妊治療にも保険が適応されることとなりました。ただし、プリュームレディースクリニックではこれらの治療は行いません。

当院で行える治療のうち、2022年4月より保険適用となったのが、人工授精(クリニックにて調整した精液を細いチューブを使って子宮内に注入し妊娠しやすくする方法)です。

一口に『不妊治療』といっても、とても多くの選択肢があり、それが必要であるかを確認するためにおこなう検査があり、『一体どうすればいいの?』『まず何から始めたらよいの?』と思われている方もたくさんおられると思います。

実は、『赤ちゃんが欲しい』と思って受診された方は、ほとんどの方がきっかけは『なんとなく…』特に理由がない方がほとんどです。

ではプリュームレディースクリニックでは何ができるでしょうか?

まず、お越しいただいたら不妊治療に対する思いやお考えをお聞きし、叶えるために必要なことをご提案します。

妊娠しにくい原因にはどんなことがあり、検査でわかることや、逆に検査してもわからないことを説明します。

『なんとなく…』受診された方は、色々な選択肢は自分で選ぶことができるとわかると『この検査はしてみようかな?』『今回妊娠できなかったら次にこの治療をやってみたい』となり、徐々に治療の進み方やカップルのご希望がはっきりしていくことが多いです。

カップルで話し合う良いきっかけになり、初めてお互いが『赤ちゃんが欲しい』という思いに対しての『実は…』を知ることもあり、お父さんやお母さんになるための気持ちの準備期間ができます。

また、自分で考え込んでしまいすぎて、妊娠しにくくなっている場合もあるかもしれません。

検査をし、色々なことがわかっていくことは怖いかもしれませんが、異常があればそれに対して行える治療があります。

『いったいどうすればいいの?』『何から始めたらよいの?』という心配を解消してから受診しなければと思われがちですが、その不安や心配を一緒に共有し、次の一歩へ進んでいくために我々プリュームレディースクリニックがあります。

 

『不妊治療』をためらってしまっている方は、まずお気軽にご相談ください。

年齢を重ねるとともに、妊娠出来る可能性が下がってしまうことは、はっきりと証明されています。

検査の結果、何も問題がなければ適切なタイミング指導を行います、治療が必要であれば健康保険の使える治療から始めてみましょう。

 

保険証は、初診時と月初めには必ずご提示をお願いします。お忘れになった場合、その日は一旦自費診療となり全額自己負担いただきますが、後日保険証を確認でき次第、差額を返金いたします(原則として保険証を当月末までにお持ちいただけない場合、クリニックでの返金できなくなりますのでご注意ください。)

院長:松本由紀子(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・日本生殖医学会認定 生殖医療専門医)

 

 

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