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自分の体について知りたい(プレコンセプションチェック)

コンセプション(Conception)とは、『受胎』、つまり自分の体に新しい命が宿ることです。

女性の社会進出は目覚ましく、仕事でのキャリアアップ、晩婚化などの日本の社会状況の変化や医療水準の向上に伴い、若いうちから妊娠・出産の知識を含めた正しい健康教育・ケアは大変重要であり、『プレコンセプションケア』として医療に限らず、教育、地域保健、職場などで必要性が注目されています。

プレコンセプションケアは妊娠にかかわることだけではなく、若い世代から自ら健康管理をすることは生涯にわたって「質の高い生活」を送ることにつながります。

『プレコンセプションチェック』は自分やカップルの将来妊娠しやすい身体かどうかを知っておきたいという方に検査が可能です。ホルモン値や風疹抗体の有無、健康状態を調べるための採血、婦人科検診(エコー検査、がん検診、性感染症検査など)、男性であれば精液検査などがあります。ご希望により検査項目をご提案します。

 

以下は自分でできるプレコンセプションケアです。ただし、方法がわからない、効果がわからないという方はぜひ受診をしてご相談ください。

①適正体重を守る

やせすぎ、太りすぎはともにホルモンバランスを崩しやすく、妊娠しにくい原因となることがあります。女性の適正体重はBMI(体重(kg)÷(身長m)2)で18.5~24.9です。また、BMIが18.5未満の場合(やせすぎ)には妊娠時に低出生体重児の要因になり、BMI25以上の太りすぎの方は妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの合併症の危険が高くなります。

②栄養バランスを整える

若い女性はタンパク質、カルシウム、食物繊維が不足して「低栄養」の傾向があります。1日3食きちんととり、できるだけ栄養バランスが整うように心がけましょう。

③葉酸サプリメントを積極的にとる

赤ちゃんの脳や神経系が作られるときに重要な栄養素としてビタミンB群の一つである葉酸があります。葉酸の摂取は生まれてくる赤ちゃんの先天的な神経管閉鎖障害の予防、妊娠時の貧血や妊娠高血圧症候群など妊娠合併症の予防につながります。十分な濃度に達するまでには数週間かかりますので妊娠する前からとることが大切です。レバーや緑黄色野菜に多く含まれていますが食事からのみでは足りないとされており、サプリメントも積極的にとりましょう。

④適度な運動

1週間当たりの運動量は150分程度が目安とされています。運動不足かなと感じるときには1日10分長く歩く、などできる努力からしてみましょう。

⑤禁煙する、受動喫煙を避ける

男女ともに喫煙は不妊の原因になり、また女性の喫煙、受動喫煙(周りに喫煙する人がいることによりたばこの煙にさらされる状態)は早産、低出生体重の赤ちゃんの出産などを引き起こす可能性が指摘されています。出産後も乳幼児突然死症候群の要因となることもわかっています。

⑥アルコールは控えめに

節度ある適度な飲酒量を心がけましょう。厚生労働省「健康日本21」によると、節度ある適度な飲酒量とは1日平均の純アルコールで20g程度です(性別問わず)。その約半分の10g/日以下を目指しましょう。アルコール度数5%のビールなら250ml、ワインなら100ml程度です。

⑦ストレスをため込まない

過度なストレスは暴飲暴食、ホルモンバランスの乱れにつながります。自分でストレス発散法を見つけましょう。

 

院長:松本由紀子(日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医・日本人類遺伝学会認定 臨床遺伝専門医・日本生殖医学会認定 生殖医療専門医)

 

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